ピアノには何故白鍵と黒鍵があるのでしょうか。
仮に全部白鍵だったらどうでしょう。
白鍵黒鍵が交互になっている場合と同じように、
位置が分からないので困ります。
またオクターブが広すぎて演奏不可能になります。
そこでハ長調の幹音で自然に半音になる
「シとド」「ミとファ」のところだけ白鍵を続け、
他は交互にしてこの問題を解決したのですね。
また理論的にはどちらでも良いはずの
「ド」を白鍵から始めたのは、
親指の構造を考えると納得がいきます。
では高音になるとダンパーがなくなるのは何故でしょう。
高音は倍音が少ないから濁りが気になりにくく
かえって華やかさが強調されるからですね。
ではでは、白鍵の形がちがうのはどうしてでしょうか。
「ド」と「ファ」、「ミ」と「シ」は同じですが他は微妙に異なります。
だから、白鍵の間のすじは必ず黒鍵の真ん中にきているとは限りません。
これは白鍵の幅を同じにすると同時に、
ハンマーの大きさと相まって、重さを一定にするためです。
訓練されたピアニストが同じ力で打鍵すると同じ強さの音となり、
ディナーミク、アーティキュレーション、音色などの変化が可能になるのですね。
全体の形や弦の張りかた、アクションやペダルなど
ピアノには秘密がいっぱいあります。
でもそのアイディアと、それを具体化した複雑な構造があるからこそ、
声や弦などとちがい、誰が弾いてもそれなりの音が出せるのです。
半分技術者が音を作ってくれているのですね。

