カテゴリー別アーカイブ: 定期更新

毎月一回の定期更新です

NO 247 New

出発(たびだち) 29 三枝由美は、岡田遥之の後ろに回って背広を脱がせる。岡田は,ほどいたネクタイを由美にわたし、ソファーに深々と座った。由美はテーブルにグラスを二つ置く。ビールを取り出し、岡田のグラスになみなみと、自分 … 続きを読む

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NO 246 New

出発(たびだち) 26 ここ1ケ月というもの、晴れたことのなかった雲間から、時々こぼれてくる陽光は、人々に、新たな希望を与えるかのように、あたたかく爽やかであった。ゼロメートル地帯をはじめ、下町全体を襲った海水も今はすっ … 続きを読む

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NO 245 New

出発(たびだち)   24 槙原恂子は、自分が3日3晩眠っていたことを、そしてその間に何が起こったかを知った。「ネオムー帝国は沈んだのですか・・・」 この部屋の周囲に展開されていた光景は、すでに静けさを取り戻し … 続きを読む

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NO 244

出発(たびだち) 22 ネオムー帝国の爆発は3日3晩続き、陸塊は次々と崩れていった。津波が放射状に広がって、カリフォルニア半島を水没させ、パナマにおいて、太平洋と大西洋が手をつないだ。アマゾン川とミシシッピ川は、それぞれ … 続きを読む

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NO 243

出発(たびだち) 20 画像を中継しているもっと上、いや、もはや上という表現はあたらない。地球と月の引力が釣り合うところ・・・。白銀色の6コの球体が浮かんでいた。2コが重合され、それを取り巻くように、他の4コが散開してい … 続きを読む

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NO 242

出発(たびだち) 18 槙原恂子は、近づいてくる2人の枢機卿を見ても、どうすることもできなかった。どういうわけか、両足がしっかりと岩に食い込んで離れない。だが、大きく見開いた恂子の瞳は緑色をおびて限りなく澄み、気力は決し … 続きを読む

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NO 241

出発 15 周りの海原が一変した。香しい匂いが漂い、一面に花が咲き乱れている。蝶が飛び交い、遠くから、牧童の吹く笛の音がきこえてくる。 「油断するな!」岡田の叱咤が飛んだ時には、GOOのメンバーが岩石ごと氷結していた。ヴ … 続きを読む

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NO 240

出発 13 「どうしたのだ」「海底が泡だっているようだ」二人の枢機卿がそれぞれの自国語で言った。ネオムー帝国中央政府ビルが、海鳴りの音に合わせるように振動した。「おっ!」世界中の火山活動をモニターしていたもう一人の枢機卿 … 続きを読む

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NO 239

出発(たびだち) 11 オーストラリアに飛んでいる弥次喜多コンビや、カメラマンの良ちゃんをはじめ、ほとんど空席になっている編集部にも、テレビを通じて情報が入ってくる。「曲先生、大丈夫かしら」恂子の横で、美雪が不安そうに独 … 続きを読む

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NO 238

出発(たびだち) 9 ”しんかい6500”は限界深度に達していた。「深度、6520メートル。水温2.01度」白戸が報告した時、母船からの緊急連絡がはいった。「よこすか=しんかい。太平洋の様子が異常、急ぎ浮上せよ。オーバー … 続きを読む

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