No.46

「をみな」・・・
なんと雅な呼称でしょう。
これを聞くと
大中恩の混成合唱曲
「秋の女(をみな)よ」を思い出すのです。

秋の女よ・・・・・・佐藤春夫

泣き濡れて 秋の女よ
わが幻のなかに来る
泣き濡れた秋の女を
時雨だとわたしは思う

泣き濡れて 秋の女よ
汝は古城の道に去る
頸に柳葉がちりかかる
枯れた蓮を見もしない

泣き濡れて 秋の女よ
汝が歩みは一歩一歩
愛する者から遠ざかる
泣き濡れて泣き濡れて

泣き濡れて 秋の女よ
わが幻のなかに去る
泣き濡れた秋の女を
時雨だとわたしは思う

ひとしきりわたしを泣かせ
またなぐさめて 秋の女よ
凄まじく枯れた古城の道を
わが心だとわたしは思う

この詩の後になにを語りましょう。
自然に旋律が生まれたに違いありません。

カテゴリー: 定期更新   パーマリンク

コメントは受け付けていません。