No.57

「ヌーボー」は新しいという意味で、ボジョレ・ヌーボーなどでよく知られています。
では「新しい」とはどんなことでしょうか。
真空管からトランジスタへ、ラジオからテレビへ、ワープロからパソコンへ、
どんどん新しくなり、便利になって、
「新しい」は「良い」と思ってしまいます。

もちろん、より便利にしようとして新しくするのですが、
それは、ほとんどの場合、道具を作ることに終止し、
人間自身のことには及んでいません。

その結果、当初は思いもしなかった反作用が顕在化してきました。

自分にとって良いことが、他人にとってはどうなのか、
人間にとって良いことが、自然にとってどうなのか、

現在大きな問題になっているにもかかわらず、
個人的、そして国家的エゴで対策がはかばかしく進んでいません。
濁点ひとつ取るのさえ大変なようです。

そういえば「ヌーボ-」には、
「要領を得ずつかみどころのない」という意味もありましたね。

こうしてみると、はたして人間の心は、
基本的なところで、古代から向上していると言えるのでしょうか。

音楽も、ただ新しさを追求するあまり、奇をてらうものであってはなりません。
理念の背景と、理論の裏付けがあって、DNAに作用し、
次の段階である「新しい人類」への、進化を促すものでありたいと思っています。

カテゴリー: 定期更新   パーマリンク

コメントは受け付けていません。