カテゴリー別アーカイブ: 定期更新

毎月一回の定期更新です

NO176

兆候 14 ホテルで休養をとり、下見をすませた大川、小山、良ちゃんの3人は、新鮮な磯料理をたらふく詰め込んだ後、満を持して外に出た。午後10時。ずっと続いていた雨は、いつの間にか煙るような霧雨に変わっていた。昼の内に検討 … 続きを読む

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NO 175

兆候 11 その2日前、3月25日。特別観測船”いるかⅡ号”は、ゆっくりと港に入っていった。グアムである。  海面水温の平均偏差が5度に達し、 大気の上昇域が、太平洋のほぼ中央部に移動している。 東太平洋に大量の暖水が運 … 続きを読む

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NO174

兆候 9 3月28日。晴れ。羽田発11時55分の全日空563便は定刻に離陸した。禁煙のサインが消えると、大川、小山の二人組は、早速タバコに火をつけ、昨日のお天気祭りの続きを始めた。さすがに声をひそめながら「昨日大いに飲ん … 続きを読む

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NO 173

兆候 7 会議室には超常現象担当の弥次喜多コンビ、大川と小山に、カメラマンの良ちゃんが、すでに待機していた。 「最近自殺が多発しているな」山崎が早速切り出した。「統計によると日本における最近の自殺者は25000人前後とな … 続きを読む

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NO172

兆候 5 編集部は相変わらず騒々しい。槙原恂子はエルニーニョについて、その発生の謎と、世界的異常気象とを関連づけながら、不思議性を強調して鉛筆を走らせていた。彼女は、正月の恒例行事として行われた”予言の刻”の予言が気にか … 続きを読む

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NO171

兆候 3 風が鳴いていた。一面に生える短い草の中の、所々に露出した岩の間を、風は、まるで生き物のように吹き抜ける。 寒い。もう3月も終わろうとしているのに、雪でも降りそうな気配だ。波の音がする。海が近いのだ。風は波を、波 … 続きを読む

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NO 170

兆候 1   陽射しが強い。きらきらと光る水だ。風邪が強い。どこまでも果てしなく広がる真っ青な海だ。周囲2000キロには島らしい島はない。ここは南緯5度、西経113度、太平洋のまっただ中だ。船はシドニー・パナマ航路をクロ … 続きを読む

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NO 169

出逢い(最終回) 13 「どうぞこちらへおいでください」階段の下から、何処かの民族衣装を身につけた、先ほどの女性が声をかけてきた。カウンターに座ると、バーテンが音もなく寄ってきてグラスに氷を入れ、その上に赤い液体を注ぎ込 … 続きを読む

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