NO103 New

雪 女・・獏不次男 作詩

雪が降る 雪が降る
音もなく降りつもる
鳥の羽毛のような雪の愛撫に
大地も 街も悔いなく眠る
冬の夜更けに
溢れる想いが 夢からこぼれて
雪国の女は 眼を醒ます

艶やかな誇りと 脆い理性で鎧う
双つの丸い砦の谷間に
秘めた想いは
白い炎のように
舞い始める

雪が降る 雪が降る
寝静まった淋しい街を
もつれ舞う二人の雪女

それは

夢とうつつの境界をさまよう
女の心の中に棲む
燃え上がる熱い想いと
冴えかえった理性とが
相抱き 争いながら
白夜のように 仄白い
夜の帷に
妖しくむすぶ
美貌の虚像か 幻影か

雪が降る 雪が降る
音もなく降りつもる
人の世の 歓びも哀しみも
白くつつみ 眠らせる
雪女


大先輩で大親友の獏不次男(阿部次男)先生が逝ってしまった。
昨年の12月19日であった。
あまりにも想いが大きく、しばらく呆然としていた。

そしてこの大雪だ
上に挙げた先生の詩を思い出す。
混声合唱とバレエの為に作曲したものだ
艶やかに舞う2人の雪女であった。

音もなく降り積もる雪は
この哀しみも
白くつつんで眠らせるのであろうか。

彼はいつも
「終わりは始まり」と
言っていたのだから・・・。

ならばやはり、
新年おめでとう!
カテゴリー: 定期更新 | コメントをどうぞ

NO 102

11月19日、20日の二日間、青森市文化会館で、
全日本合唱コンクール全国大会(大学、職場、一般の部)が開催されました。

青森県合唱連盟としては、初めてのことでした。
(新幹線が開通し、アクセス条件が整ったということでしょうか)

にもかかわらず、その運営ぶりは見事でした。

1年前の視察から始まり、
綿密に計画をたて、何度も会議を開いてその日を迎えた連盟は
理事長がかかげた「おもてなしの心」を十分に反映させ、
事務局長、各部長をはじめ100人余のスタッフが
生き生きと機能しました。
特にステージ進行においては、
2日間とも一切遅滞することなく
予定時間内にすべてを完了させるすばらしいものでした。

演奏面でも、
青森県からただ一つ出演し、美しいハーモニーを聴かせた
みちのく銀行男声合唱団が銀賞を獲得しました。
おめでとう!

そして皆さん、本当にご苦労様でした。
ありがとうございました。

#:詳しい内容はリンクの「青森県合唱連盟」をご覧下さい。
カテゴリー: 定期更新 | コメントをどうぞ

NO.101

今日、世界の人口が70億人になるそうです。
つまり、今日生まれた子供はみんな70億人目ということになり、
日本ではその証明書を発行するとか。

私が高校の頃は30億人だと記憶していますが、
ここ半世紀のうちに倍以上になったのですね。

日本は現在1億2700万人、10位と覚えやすいですが、
ヨーロッパなどと同じように
今後も減少傾向にあります。

13億人を数える中国は
一人っ子政策によって
近く、インドに1位の座を明け渡すことになるようです。

これからは
エネルギーに加えて食料の確保が大問題ですね。
その両方とも、きわめて自給率の低い日本は、
現段階で、長中期的に
どのようなヴィジョンを持って進もうとしているのでしょうか。

科学は仮説をたててそれに向かい、
作曲も小説も、コーダを予想して書いていくのですがね。

年をとると心配事が増えるようです。

カテゴリー: 定期更新 | コメントをどうぞ

NO100

光より速いという実験結果が発表されました。
ミューニュートリノという素粒子です。
正に100回にふさわしい話題です。

名古屋大学などの国際研究グループ「国際研究実験OPERA」による
3年間15000回の実験結果だそうです。

ニュートリノを、スイスからイタリアへ、
730キロ、加速器で飛ばしたところ,
光より60ナノ秒(1億分の6秒)速かったそうなのです。
これは光より0.0025%速いことななり、
誤差を考慮しても、現代物理学を揺さぶることです。

小学校のころ光は1秒間に地球を7まわり半すると知らされ,
中学校では、それは30万キロで、
アインシュタインによると、光速は不変であり、それより速いものはなく、
移動においては光速に近づくに従って
時間が遅くなるのだと知りました。

つまり光速になると時間は止まるので、
それより速いということは、
マイナスの時間が想定されるのですね。
ワープ航法やタイムトラベルにつながるのです。
ボクのようなSFファンには、たまらないことです。

しかし前にも「相対論はまちがっていた」という本が出ましたし
実際これから検証してどうなるか注目したいところです。
カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。

NO99

器楽曲と合唱曲の聴衆に与える大きな違いは、
前者が音楽を一人ひとりの感性に委ねるのに対して、
後者は、詩の内容によって焦点をしぼり、
音楽をより具体的に提示出来ることにある。

原作小説を読むのと、それによる映画を観るような違いである。

とすれば、
合唱の表現には、三要素的な構築ばかりではなく
詩を加えた音楽美の実現が不可欠である。

いままで、詩の内容を理解し、
それを演奏者が共有するのは、よくやっていることであるが、
それを具体的に表現するための発声法についてはあまり語られていない。
特に、同じ意味でもニュアンスが豊富な日本語においては、
それぞれの違いを表現する声の研究が求められるのである。

詩人や作曲家の意向を楽譜から読み取り、深く研究し、
それを実現させるためのスキルアップを
情熱をもって持続させるためには、
目標が必要である。

コンクールである。

しかし、目標は順位ではない。
ワンステップの向上である。
順位はその積み重ねによって、おのずからついてくるのである。

そして音楽を通じて、多くの世界を知り、
人間としての豊かな向上と
次世代への絆を目指すのなら

演奏会である。
............
「白い時の提言」

カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。

NO98

明日から8月。
弘前ねぷた祭りがはじまります。
重要無形民族文化財の弘前ねぷたは、今年築城400年祭も重なって、
大型扇ねぷたが60台、組ねぷたや小型のものをまじえると80台余が、
「ヤーヤドー」のかけ声も勇ましく街を練り歩きます。
沿道は待ちにまった観衆で立錐の余地もないことでしょう。

「ねぷた」は「ねむたい」から転化したとも言われ、
囃子は、行進、停止、帰りの3種類があります。

ボクも子どもの頃、町内のねぷたについて回り、
最終日(なぬか日)には「ねぷたこ見でけへー!」といいながら
町内の毎戸を回りました。、
なにがしかのお金やお菓子をいただて、
とても嬉しかったのを思い出します。

でも、最後には岩木川に流しに行くのです。
子ども心にもなんとなく寂しさがあり、
その印象から拙著、女声合唱のための「北国のうた」のなかの
「ねぷた流し」が生まれました。

やがて、終わりは始まりなのだ知ることになり、
ボクの曲の多くは、リング形式をとるようになりました。

実は、ただ単に戻るのではなく、
他の始まりへ転生することもあるのですね。

カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。

NO97

7月といえば七夕ですね。
幼少の頃、短冊に願い事を書いて笹竹につるしたこともありました。

織女と牽牛は結婚してあまりの楽しさに、
機織りや牛牽きをやめてしまい、天帝の怒りをかって、
天の川の両側にひきはなされたという。
年に一度7月7日に、(たしか)カササギが橋をかけてくれる。
その日が大雨となると天の川の水かさが増し、渉れなくなることもあるという。

「それじゃー、さぞ会いたいだろうな」

小学校に入り、未知の国の地図や宇宙探検ロケットの絵ばかり描いていた私は、
星の名前や星座をいくらかを知ろようになり、
織女と牽牛は、こと座のベガと、わし座のアルタイルだとわかった。
何故白鳥に乗って渉らないのかと疑問を持った。

中学校に入り、「ぽんち絵」と祖母にバカにされながら、
暗黒星雲からやってきた空飛ぶ円盤が、
人間を連れて行くマンガを読んでいた私は、
恒星の寿命は1千万年から、100億年もあると知った。

「なーんだ、年に1度といっても100億回も会っているんじゃないか」

人間は人間のスケールで物事を考えていたのだ。
私達は日常生活のなかで、
ともすれば、自分の知っている範囲で相手を評価しがちである。

「あいつはダメだ」とか言ったら、それは、そのまま鏡に映って、
「おまえはダメだ」と返ってくるようなものなのだ。
フフン!
きっと相手は笑っているに違いない。

七夕は年に一度の自戒の日なのである。

 

カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。

No.96

六月の雨には 六月の花咲く
花の姿は変わるけれど
変わらぬ心を 誓いながら
いくつ春を数えても いくつ秋を数えても
二人でいたい・・・

小椋佳の「六月の雨」です。
なんと分かりやすく、しかし奥深く
そして読み手に訴えかけてくることでしょう。

小椋は詩を書き、曲をつけて歌ってしまうのですね!

私たちはその詩に曲に、そして歌声に
思わず自分の内面を見つめつつ、
琴線を共振させていまうのです。

ボクも
こんな詩に巡り会ったら
曲を書いてみたいと思うにちがいありません。

誰か詩を書いてくれる人はいませんか・・・

カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。

No.95

今回、このサイトをリニューアルしました。
なにかお気づきの点がありましたら、
一報お願いします。

毎年開催しています「未来コンサート」が
多くの方々のご協力により、昨日無事終了しました。
今回も優秀な二人の若い芽が巣立ちました。

このコンサートは14回となり、洋楽、邦楽を問わず、
声楽、器楽、作曲の各分野において30名を超える俊英が
各地で音楽活動をしています。

弘前桜の園作曲コンクールにおいては
その入賞者が
国内外のコンクールで優秀な成績を修めています。

何時の日か、彼らが世界的な音楽家として活躍し
音楽の力によって
人類の発展に寄与してくれることを願っています。

そして
その願いによって
きっとその日が訪れることでしょう・・・。

カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。

No.94

ん・・・
言葉もありません。
テレビを見ていると涙を禁じ得ません
亡くなった方のご冥福を祈るとともに、
被災された皆さんに心からお見舞い申し上げます。

マグニチュード9.0。
南北450キロ東西100キロはあるでしょうか。
今日の発表では上記の震源域の海底が
5メートル跳ね上がったといいます。
大きな津波がくるのは当然のことかもしれません。

世界最大のチリ地震は9.5、
スマトラ沖の9.2に次ぐ世界で3番目の超巨大地震です。
同じくらいのものが
アラスカとカムチャツカにあり、
いずれも海溝沈み込み型です。

私達は地震の巣の上にいることを
あらためて知らされました。
東南海に波及しないことを祈るばかりです。

それに原発事故が加わり、
まさに日本存亡の危機となりつつありますが、
被災地では、すでに雄々しく立ち上がろうとする
気運がみられるのが救いいです。
一日も早い復旧、復興をお祈りしています。

私達は今、
正に原発のように、マイナスの連鎖反応が、
日本全体に広がらないように、
それぞれの分野でプラスに頑張り、
できることなら、多くの方々に
勇気を与えられれば幸いに思います。

演奏会などは出来るだけ続けよう!

カテゴリー: 定期更新 | コメントは受け付けていません。