NO114

風の11・・・5
「未知ほど魅力的なものはないのですね」

ほんの小さい頃、弘前公園はまだ未整備で、
あちこちに、背丈ほどの藪があり、
所々に湿地や沼めいたものがありました。

「あの奧にはなにがあるのでろう」
「あの底には何が棲んでいるのだろう」
いつもそんなことを考えながら歩いていました。

それが原点なのですね。

既知のものではなく
何か新しいものを見つけたくなるのは
未知の魅力のせいです。
人間は、
いわばこの魅力に取り憑かれて
所謂、発展を遂げてきました。

でも、なにかを見つけた途端それは既知のものとなり、
また次のピークが垣間見えるのですね。
だから決して終わることはありません。

そして今、人間は、
宇宙を目指しています。

でも一番未知なのは、
人間自身なのですね。

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