作成者別アーカイブ: Kミュージックラボ
162 謎の教団13~15
13 少しずつ立ちこめてくる紫色の霧の中に、四つの人影があった。朧に映る人影の一人は、その体つきから女のようである。やがて霧が薄れはじめ、それぞれの輪郭がはっきりしてくる。紫色に染まった男三人は、身体にぴったり張り付いた … 続きを読む
NO161 謎の教団11~12
11 5番山田、レフトポール際にホームラン性の大ファウル。 ピッチャー梶、ちょうと苦笑い。 ツウスリーの後アウトコースのボールになるカーブ、空振りで三振。 阪神タイガースこの回も無得点。 「どうしても一発が出ませんね、 … 続きを読む
160 謎の教団9~10
9 編集部に戻ると、理佳の席が空席になっている。机の上がきちんと整理され、その上を風呂敷でカバーしてあるのが、理佳の帰った証拠である。恂子が帰って来たのをみて、訊きももしないのに、向かいの男が言った。「風邪だってさ、お人 … 続きを読む
NO159 謎の教団7~8(153から連載しています)
7 社に戻ると、恂子は勢いよく編集部のドアを開いた。「ただいま!」「早かったね、うまくいったの」デスクの山崎が訊いてくる。「それが、全然だめでした。言えない見せない行かせないの3拍子に加えて、写真もだめときちゃあ、お手上 … 続きを読む
NO 158 謎の教団5~6
5 エレベーターで3階にもどると、最後に出てきた大沢が微笑しながら言った。「そろそろ時間ですので、次の会議に出なければなりません。1,2階はパブリックスペースとなっておりますので、ご自由にご覧ください」恂子が何か割り切 … 続きを読む
NO157 謎の教団3~4(NO153から連載しています)
3 (なんだか分かったような、分かんないような気分だわ)大沢の説明が続く。「ここは3階ですが、上の4階と2フロアを財団で使用しております。財団には一般の会社と同じように、総務部、人事部、営業部、秘書室、調査室などがござ … 続きを読む
NO156 謎の教団1~2(NO153から連載しています)
1 ”天の羽衣財団”訪問の当日、快晴。夏の陽がギラギラとアスファルトに照り返っていた。槙原恂子とカメラマンの藤森良は、教団ビルの正面に社の車を横付けさせ、30メートルはあろうかという、総ガラス張りの入り口に向かう。近づ … 続きを読む
NO155 プロローグ3~4
3 ロッカー室に行くと、理佳が扉の鏡で髪をなおしながら訊いてきた。「何をいく?」「もち、近鉄のステーキ」恂子ははじけるように答えた。二人はエレベーターで地下に降りる。ガラスの扉を押すと三方に広がるショッピングタウンだ。理 … 続きを読む

