2月1日、しんしんと雪が降っている。
一面白の世界だ。
こんな時には何時も、今は亡き無二の友人、獏不次男を思い出す。
共によく飲み、遊び、仕事をした。
「雪女」はその結晶の一つである。
・古川バレエ団公演(昭和54年6月24日、弘前市民会館)
・題名:創作バレエのための「雪女」(混声合唱)
・制作、振り付け:古川洋子
・バレエ:山田芳子、リンダ・スギオカ
・作詩:獏不次男
・作曲:川村昇一郎
・演奏:西谷英樹指揮、島口和子ピアノによる弘前ジングフェライン
獏の夢幻的甘美世界を味わって欲しく、以下に全文を紹介する。
雪が降る 雪が降る
鳥の羽毛のような雪の愛撫に
大地も 街も
悔いなく眠る冬の夜更に
溢れる想いが 夢からこぼれて
雪国の女は 眼を醒ます
艶やかな誇りと
危うい理性で鎧う
双つの丸い砦の谷間に
秘めた想いは
白い炎のように
舞い始める
雪が降る 雪が降る
寝静まった淋しい街を
もつれ舞う二人の雪女
それは
夢とうつつの境界をさまよう
女の心の中に棲む
燃え上がる熱い想いと
冴え返った理性とが
相抱き 争いながら
白夜のように 仄白い
夜の帷に
妖しくむすぶ
美貌の虚像か 幻影か
雪が降る 雪が降る
音もなく降りつもる
人の世の 歓びも哀しみも
白くつつみ 眠らせる
雪女
二人の雪女は実は一体なのですね!

