カテゴリー別アーカイブ: 定期更新
160 謎の教団9~10
9 編集部に戻ると、理佳の席が空席になっている。机の上がきちんと整理され、その上を風呂敷でカバーしてあるのが、理佳の帰った証拠である。恂子が帰って来たのをみて、訊きももしないのに、向かいの男が言った。「風邪だってさ、お人 … 続きを読む
NO159 謎の教団7~8(153から連載しています)
7 社に戻ると、恂子は勢いよく編集部のドアを開いた。「ただいま!」「早かったね、うまくいったの」デスクの山崎が訊いてくる。「それが、全然だめでした。言えない見せない行かせないの3拍子に加えて、写真もだめときちゃあ、お手上 … 続きを読む
NO 158 謎の教団5~6
5 エレベーターで3階にもどると、最後に出てきた大沢が微笑しながら言った。「そろそろ時間ですので、次の会議に出なければなりません。1,2階はパブリックスペースとなっておりますので、ご自由にご覧ください」恂子が何か割り切 … 続きを読む
NO157 謎の教団3~4(NO153から連載しています)
3 (なんだか分かったような、分かんないような気分だわ)大沢の説明が続く。「ここは3階ですが、上の4階と2フロアを財団で使用しております。財団には一般の会社と同じように、総務部、人事部、営業部、秘書室、調査室などがござ … 続きを読む
NO156 謎の教団1~2(NO153から連載しています)
1 ”天の羽衣財団”訪問の当日、快晴。夏の陽がギラギラとアスファルトに照り返っていた。槙原恂子とカメラマンの藤森良は、教団ビルの正面に社の車を横付けさせ、30メートルはあろうかという、総ガラス張りの入り口に向かう。近づ … 続きを読む
NO155 プロローグ3~4
3 ロッカー室に行くと、理佳が扉の鏡で髪をなおしながら訊いてきた。「何をいく?」「もち、近鉄のステーキ」恂子ははじけるように答えた。二人はエレベーターで地下に降りる。ガラスの扉を押すと三方に広がるショッピングタウンだ。理 … 続きを読む
NO154 「ムーの幻影」 2,プロローグ(1~2)
1 一時の喧噪が過ぎて、編集部にはつかの間の怠惰な時間が流れていた。大きな灰皿の盛り上がった吸い殻の上に、さらに灰を積み上げながら、「恂子、例の教団のほうはどうや」編集長の岡田遥之(おかだのぶゆき)が、最近かけ始めたメ … 続きを読む
NO153
今年度は拙著「ムーの幻影」を掲載します。 これは1987年12月から1988年5月までの半年間、地元の陸奥新報紙に連載し、その後出版されたSF小説です。 覚醒のときは来た ムー帝国の野望に 大いなる古き者たちが立ちはだ … 続きを読む

